【45期生】管外研修の9月

台風の影響が大きかった夏でしたね。
訓練生の長野県への研修も1泊2日とも雨に好かれました。

さて毎年この時期には、訓練生もシチズンの飯田殿岡工場を訪れています。
シチズン時計マニュファクチャリング㈱

2027年のリニア新幹線の開通は飯田市やシチズンをこれまで以上に盛り上げているようです。


会社名にも付いている、『マニュファクチュール』とは一貫生産のことを指しています。
腕時計には駆動装置(ムーブメント)
文字板、針、ケースやバンド等の時計の顔(外装)
という、歯車からケースまでパーツ一つ一つを自社生産し、組み上げ完成までも自社で行うことです。ミクロなものから重量あるものまで製造できる技術、環境が整っています。

今回は主に生産室に入って間近での見学です。
自動巻きやクオーツ関わらずオートメーション組み立て、手組の組み立て、人と機械の組み立てなど、毎秒毎秒スムーズに組上がる光景にしばしば感動します。
皆様の手に渡る時計には塵、埃が見えないことでしょう。ケーシング作業での人の目の鋭い確認、埃が舞わない設備に私達修理を目指す人にも当然そうあるべき姿を認識させられました。
さらに、時計を作る、機能を搭載するなどの設計段階の考えもお伺いさせてもらいました。
人に喜んで貰えるものを作る修理する喜びがそこにはありました。
実は、バスで向かう車中にシチズンの歴史の勉強会も開いていた為、皆生徒は楽しめたのではないでしょうか。
改めて、ご訪問させて頂きましてありがとうございました。
管外研修はそして、夜の感想会や翌日の時計博物館の見学に繋がるのでした。

【ご案内】日本で1校の公立時計訓練校


本校は全国で1校しかない公立の時計訓練校です。

卒業生には国内最高峰の資格CMWの保持者、技能五輪の入賞者も輩出。
講師陣は約10名も在籍しており、約10~50年以上会社や個人時計店として
活躍している現役の時計修理人達です。時計修理業界では有名な講師先生や
どんな複雑な修理でも対応できる講師先生もおられます。

その先生方がそれぞれ得意な分野を担当して生徒の方々に学科や
時計技術の基礎から実務レベルまで徹底してお教えいたしております。
授業料は公立なのでかなり低く設定、1年間と短期間の訓練で技能照査の修了
時計技術検定2級の受験資格及び学科試験の免除も獲得。また卒業前に
受験する時計技術検定2級の合格率は97%以上と驚異的です。(全国平均は約35%)


又、本校は旋盤、やすりがけ、彫金、スケルトン時計製作、クォーツソナー製作等、
卒業してからも色々な現場で活躍できるように趣向を凝らした授業も行っております。
時計業界で短期間で即戦力として活躍できるのは本校のみです。是非入学をお待ちしてお
ります。

興味がある方は下記のアドレスや記入フォーム、電話にて問い合わせください。
mail: osakawatchschool@gmail.com

【45期生】基礎の次に進む7月

地震、大雨、台風そして猛暑に体力を奪われていますが、今年も先生や生徒もやる気に満ちています。
7月から曜板付きクォーツムーブVXの授業が始まりました。
プロジェクターに高倍率で解説ができる為、集まって目視で確認するよりも機能や注油量の良し悪しの説明が効率的になってます。


分解掃除などと呼ばれる内装修理だけでなく、
外装修理の依頼も同じように多くあります。
今月は、文字板の足や、ケースのラグ、バックルなど主に使われる『ろう付け』の基本を学びます。
0.5㎜の真ちゅう板を糸のこぎりを使ってネコ(慣れてきたら自転車)のデザインを切り抜きます。
糸のこぎりの歯を折らず、そして、曲線を切り抜けるようにコツを掴みます。
型抜いた側と抜かれた側のどちらもキレイな状態であれば糸のこぎりの扱いは◎
型抜いたものと真ちゅう板同士を銀ろうでろう付け、その後の処理を学び完成です。


二重カンとナスカンでキーホルダー
Cカンとフックでイヤリング
根付け紐などでストラップ...
リングを直接ろう付けしたりと、おや!?夢が広がりますね!

【45期生】漏刻祭と旋盤作業の6月


猛暑が続いておりますが、皆様溶けてませんか?
こまめな水分・栄養補給だけはお忘れなくお過ごし下さい。

少し時を遡ったお話になりますが、6月10日
何の日かご存知でしょうか?

ふむふむ。

そうです!
ブラックコーヒーの日!

じゃありません!

時の記念日です。

671年、中大兄皇子が作った漏刻(水時計)によって初めて時を知らせる鐘を鳴らした日を
現在の暦に当てはめると6月10日となることから制定されました。



中大兄皇子が祀られた近江神宮では、毎年この日に漏刻祭が行われます。
漏刻が使われた当時時を告げることは非常に重要で、
その為の役所と役職がありました。
その役職者、漏刻博士・守辰丁等が現在の時計を奉納し、時に感謝をします。

時を計る物を扱う立場として、もちろんその神事を見届けさせて頂きました。


そんな時の歴史を感じて、時計修理に対する心持ちに変化はあったでしょうか?
きっと、それぞれに良い刺激があった事だと思います。



基礎的な機械式時計や、クォーツ時計の分解組立と向き合いながら、少し高度な授業が…。

旋盤作業です!



小型旋盤を使って時計のパーツを作ります。
この日は巻真作り。
リューズの先についている、針回しやゼンマイ巻きを行う重要なパーツです。
その為、製作も難しい。
それぞれが真剣に向き合います。

正直この作業、すぐに役立つか?と問われると、YES、と即答はできません。
しかし、重要なのは経験した”という事だと思っています。

この経験は、誰もができるものではありません。
この経験が、いつか役に立ちます。
刀は振りかざすのではなく挿しておく事が大事だ、と誰かが言っていました。

さて、入学から4ヶ月。
“早”か“まだ”か、どちらなのでしょうか?
いずれにせよあっという間の1年間。
経験と知識を貪欲に積み重ねていきましょう!

【45期生】安全とクオーツソナーの5月

気温の変化が本当に大きかった5月ですが、体調はいかがでしょう。

さて、
時計を扱う上で停電や火事での避難やお客様が急病ということも起こり得ます。
AEDを使った授業など考えうる事態と対処を学びます。