【45期生】漏刻祭と旋盤作業の6月

7/19/2018 大阪府時計高等職業訓練校


猛暑が続いておりますが、皆様溶けてませんか?
こまめな水分・栄養補給だけはお忘れなくお過ごし下さい。

少し時を遡ったお話になりますが、6月10日
何の日かご存知でしょうか?

ふむふむ。

そうです!
ブラックコーヒーの日!

じゃありません!

時の記念日です。

671年、中大兄皇子が作った漏刻(水時計)によって初めて時を知らせる鐘を鳴らした日を
現在の暦に当てはめると6月10日となることから制定されました。



中大兄皇子が祀られた近江神宮では、毎年この日に漏刻祭が行われます。
漏刻が使われた当時時を告げることは非常に重要で、
その為の役所と役職がありました。
その役職者、漏刻博士・守辰丁等が現在の時計を奉納し、時に感謝をします。

時を計る物を扱う立場として、もちろんその神事を見届けさせて頂きました。


そんな時の歴史を感じて、時計修理に対する心持ちに変化はあったでしょうか?
きっと、それぞれに良い刺激があった事だと思います。



基礎的な機械式時計や、クォーツ時計の分解組立と向き合いながら、少し高度な授業が…。

旋盤作業です!



小型旋盤を使って時計のパーツを作ります。
この日は巻真作り。
リューズの先についている、針回しやゼンマイ巻きを行う重要なパーツです。
その為、製作も難しい。
それぞれが真剣に向き合います。

正直この作業、すぐに役立つか?と問われると、YES、と即答はできません。
しかし、重要なのは経験した”という事だと思っています。

この経験は、誰もができるものではありません。
この経験が、いつか役に立ちます。
刀は振りかざすのではなく挿しておく事が大事だ、と誰かが言っていました。

さて、入学から4ヶ月。
“早”か“まだ”か、どちらなのでしょうか?
いずれにせよあっという間の1年間。
経験と知識を貪欲に積み重ねていきましょう!